【夏の森】銀色夏生 嫌いっていうほど好きじゃないって 言われて ようやくあきらめた 嫌いのベクトルがあると ひっくり返ったら その分だけ 好きになってくれるかも。 と、期待できる。 動く余地があると思える。 好きな人には 「好き」って伝えたいけど 嫌…
【人生の道しるべ】 宮本輝 吉本ばなな 吉本 たしかにその頃って、自分の実年齢より上の人の話を読むといいですよね。大人に憧れもできるし、生き方の多様性、可能性をそこで獲得できる。全く理解できない場合、理解したいという心のはたらきも生まれます。…
【サーカスナイト】よしもとばなな 「ねえ、聞いていいのか迷うときは聞いてみるね。あのさ、さやかさんのその左手が不自由なことと、そのご家族って関係があるの?」 迷うときは、聞いてみる。 できそうで、できないなぁ。 これ、言っちゃっていいのかな?…
【きいろいゾウ】 西加奈子 彼女は大切なことを何も言わない。内緒にしているのとも違う、ただ言わないのだ。(「だってムコさん聞かへんかったやん」とあとで言われるだけだ。)僕もあきらめて、なるべく驚かないようにしている。 やっぱり、ツマに共感して…
夜明けのカノープス (実業之日本社文庫) 作者: 穂高明 出版社/メーカー: 実業之日本社 発売日: 2017/10/05 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 夜明けって 薄暗くて でも、これから朝がくる。 そんな時。 あぁ、 永遠に夜が続くこともなければ 永遠…
優しい音楽<新装版> (双葉文庫) 作者: 瀬尾まいこ 出版社/メーカー: 双葉社 発売日: 2019/06/13 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 3つの物語が入っていたんだけど どれもが、やさしかった。 ・優しい音楽 ・タイムラグ ・がらくた効果 日常のあ…
17歳のうた (文春文庫) 作者: 坂井希久子 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2019/05/09 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 5人の17歳の少女の物語。 ・高校進学を諦め、祇園で舞妓になった彩葉 ・青森でマグロ漁師の家に生まれ、漁師の生…
ことばのトリセツ (インターナショナル新書) 作者: 黒川伊保子 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル 発売日: 2019/06/07 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 言葉フェチなもので。 黒川伊保子さんの本は 以前にも何冊も読んだ。 おもに、 「…
奥様はクレイジーフルーツ (文春文庫) 作者: 柚木麻子 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2019/05/09 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 夫とのセックスレス。 他の異性と、 主人公である初美は セックスをしてしまうのか!? しないのか!? って…
ランナー (幻冬舎文庫) 作者: あさのあつこ 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2010/04/01 メディア: 文庫 クリック: 12回 この商品を含むブログ (8件) を見る 長距離ランナーの高校生の話。 競技としての長距離には 毎回ゴールがある。 5000m 1000…
かっこうの親 もずの子ども (実業之日本社文庫) 作者: 椰月美智子 出版社/メーカー: 実業之日本社 発売日: 2014/10/03 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る あぁ、ここに書き出すの久しぶりだ。 読んだ本たちは色々いるのに アウトプットがで…
【西洋菓子店 プティ・フール】千早茜 西洋菓子店プティ・フール (文春文庫) 作者: 千早茜 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2019/02/08 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 甘いだけの人生なんて、つまらない。 艶めく欲望、ほろ苦い後悔、 …
【むかえびと】藤岡陽子 むかえびと (実業之日本社文庫) 作者: 藤岡陽子 出版社/メーカー: 実業之日本社 発売日: 2018/04/05 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る おなかに赤ちゃんがいるときから もう、「お母さん」なんだ。って そう思った。 お母…
【いま幸せになっちゃえ!】田口ランディ いま幸せになっちゃえ! 作者: 田口ランディ 出版社/メーカー: 晶文社 発売日: 2016/02/20 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る ランディさんが Twitterにあげた言葉たちを まとめた一冊。 今日の気分で 開…
外の空気を吸いに 3,4駅電車にゆられ お出かけ。 駅ビルの本屋さんに行き 目についた本を買い そのままカフェへ。 妊娠したからなのか? なんなのか? 赤ちゃんとか 助産師さんとか そういう本が 前よりも目につく。 不思議なものね。 図書館で 本を一回…
【さいはての彼女】原田マハ さいはての彼女 (角川文庫) 作者: 原田マハ 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング) 発売日: 2013/01/25 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (6件) を見る 完全に表紙買いした本。 よくよく見たら、 新しくカ…
なんだか、とってもお久しぶり。 やっとこさ、 ひとつ気持ちが落ち着いたような そんな今日。 書き出すことも なぜかわからないけれど 躊躇している自分がいて。 ブログどころか、 誰も見ないはずのノートにすら 何も書く気が起きない。 何かあると ノートに…
ほろよい気分な今。 酔っぱらうと、 なんだか 心が解放される。 普段が 解放されていないつもりも そんなにないのだけど。 きっと、 もっと気持ちが広るんだろうなぁ。って 酔っているから思うんだな。 自分の中での比較ね。 自分は 自由に生きているつもり…
なんで、本が好きなんだろう? 読まなくてもいいのに 読みたくなるのはなんでだろう? そんなことを考えてた。 ひとりになりたい時に 本を読みたくなる。 誰かと話したいけれど 相手のノリに合わせたりとか 気が向かない時。 本を読むと 本がわたしと 話して…
自分が何を思っているのか 考えても、考えても 案外わからないもので。 自分だけで完結させることは いろんな人との関わりの中で 生きているうえでは 難しい気もする。 もちろん 自分のことは自分で責任をもつ。で 誰かに責任を渡したいわけじゃないのだけど…
【生きるとは、自分の物語をつくること】小川洋子・河合隼雄 『それだけ言葉っていう道具の方が不自由なものだということでしょうか。 もう恐ろしいぐらいに出ます。言葉の方が一般的にはごまかし可能ですよ。相当嫌いな人にでも「お会いできて嬉しいです」…
【蘇る変態】星野源 人はみな、変態だと思います。 人間より長い歴史を持つ動物を生物として「普通」としたら、 服を着て着飾ったり、向かい合ってセックスすることを正常位とする人間は もうフェティッシュの固まりだし、みな変態です。 つまり「変態である…
【言葉なんかおぼえるんじゃなかった】 田村隆一(語り)・長薗安浩(文) たとえば、だ。 電話がここまで行き届くと、手紙を書かなくなる。手紙ってのは、思いを伝えるのに向いているんだ。まあ、そのためには言葉と字が大切になってくる。自分の思考や感情…
【ちび象ランディと星になった少年】坂本小百合 「すっげー、でもママはなんでゾウのことはそんなに詳しいの?」 「そうね。子供の頃から大好きだったからね。哲ちゃんだって、家にいるいろんな動物のことをよく知っているじゃない。好きなことって覚えるの…
【ブスの「力」】石川香 人の評価をぜんぶ足したら、それが私になるでしょうか?なりはしないですよね。だから、他人の評価なんて関係ないし、比較することを最初からあきらめる。そんなものは放棄すればいいだけなのです。 「人の評価=自分の評価」と 思い…
【いのちのエール 初女おかあさんから娘たちへ】田口ランディ 初女さんの、ことばへのこだわりは深い。ことばに、思いをこめている。ただ、ことばを道具のように使うのではなく、ことばを通してことばを超えた実感、フィーリング、雰囲気を伝えようとしてい…
【活版印刷三日月堂 星たちの栞】ほしおさなえ でもほんとは、ひとつに決めてしまうのが怖かったのかもしれない。ひとつに決めるということは、他の名前を捨てる、ということだ。ほかの可能性を捨て、ひとつの運命を選び取る。それが怖かった。 あれも、これ…
【異性】 角田光代 穂村弘 否、というのが私の結論だ。 男の人にとって「モノはモノ」であるが、 女性にとって「モノはワタシ」なのではないか。 その「モノ=ワタシ」は、アイデンティティとは似て非なる何かのように思う。 この図式の=は、単純にいえば「…
【ふたつめのボールのようなことば】糸井重里 同じようなことを思ったとしても、 その同じようなことを、 もういちど、あらためて書いたほうがいい。 この【ことば】に触れたから また、書いてみている 5年前の日記を読み返しても 今と同じようなことを 書…
【かもめ食堂】 群ようこ 「父のオムツを換えているとき、テレビでフィンランドのニュースを何度も見たんですよ。『エアーギター選手権』『嫁背負い競争』『サウナ我慢大会』『携帯電話投げ競争』でしたね。いちばんすごかったのは、『嫁背負い競争』です。…