ことばの世界

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読書記録60【17歳のうた】坂井希久子

 

17歳のうた (文春文庫)

17歳のうた (文春文庫)

 

 

5人の17歳の少女の物語。

・高校進学を諦め、祇園で舞妓になった彩葉

・青森でマグロ漁師の家に生まれ、漁師の生き方に憧れる留子

・福岡の伝説の元レディース総長を姉に持つマリエ

・失踪した兄の代わりに、和歌山で家業の神職を継ぎたい千夏

・山形で幼馴染と一緒にご当地アイドルとして活動するみゆき

 

 

なんだろうな。

17歳のころって、

進学するのが当然の気持ちでいたから

進路にそんなに悩んでいなかったのかもしれない。

 

どの大学に行こうか。

どの分野にしようか。

 

分野も医療系か福祉系。

ほんとうにやりたいことはわからなくて

多少は悩んだけど、

それでも、選択肢は狭かった。

 

 

高校生からの大学生。

のレールは目の前にあった私は、

まだ子どものままの感覚だったんだろう。

 

 

この物語の少女たちは

わたしなんかよりも

ずっと大人で、

次への道が

より大人に近いんだと思った。

 

 

何が大人で

何が子どもなのか

そんな説明はできないけど。

 

 

17歳って

青春真っ只中って感じ。

 

当時は

17歳が「今」だから

何も思わなくても

大人になって振り返ると

17歳のあの頃は

たしかに、青春だったように思う。

 

 

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