ことばの世界

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読書記録076【アレグロ・ラガッツァ】あさのあつこ

アレグロ・ラガッツァ】あさのあつこ

 

 

 

中学・高校と
吹奏楽部に所属していたからか。

 

吹奏楽がテーマの本を見つけると
ついつい読みたくなってしまう。

 

図書館で見つけたこちらの本。

 

わたしは、
なにが楽しくて
吹奏楽をやってたんだろう?って
考えちゃった。

 

そして、
どこまで本気で
やっていたんだろうか?とも。

 

小学校3年生から
地元のウィンドアンサンブルで
クラリネットをやりはじめて。

 

中学校にあがったときは
なんの迷いもなく
吹奏楽部に入った。

 

人よりも
はやく初めていたから
当たり前だけど
他の新入部員と比べて吹ける。

 

それが、
誇らしくもあった。

 

小学校3年生のときに
たまたま、クラリネットをおススメされた。

 

その時は
「君の歯並びはクラリネットに向いてるね」
と言われて、
自分に合ったものを選んでもらったのがうれしくて
そのままクラリネットにした。
(それまで、クラリネットがどんな楽器かなんて、知る由もなかった)

 

 

今思うと、
クラリネットをやってる人たちが
中学生ばかりでもうすぐ卒業メンバー。

 

新しい子がいたほうがいいから
クラリネットを進められたんじゃないの?と
思ってしまう卑屈なわたしでもあるけど。

 

 

でも、
そこからはまってった。

吹けるようになることは
おもしろかった。

 

途中で、
クラリネットは向いてないみたいだから
他の楽器にしたら?と
アドバイスされたとしたら。。。

 

わたしは、
他の楽器を選んだのだろうか。
んーーーーー、わからないな。

 

 

高校に入っても、
クラリネット希望が定員数よりも多かったのに
譲らずにいたわけだし。

 

でも、それも、
他の楽器を1からやりたくない。っていう
リセットしたくない気持ちが大きかったのかもしれない。。。

 

あの、
吹奏楽漬けだった日々が懐かしい。

あの頃、
もっとひたむきに、貪欲に
打ち込んでいたら。。。

 

「もし」とか「~たら」と言い出したらキリがないし、
あの時のわたしは、わたしで、一生懸命だった。

 

でも。。。

1曲のテーマについて、
もっともっと、それぞれの意見を出し合って
話し合えていたら?
と、思ってしまったんだ。

 

ぶつかり合うことが怖くて
なんとなく丸くおさめようとしてた自分。

 

そもそも、
意見が違うこと=ぶつかりあうこと
=わかり合えない
と、思ってた自分。

 

そんなことないのにね。

 

 

吹奏楽部のことが書かれている本を読むと
どうしても、あの頃の記憶がよみがえってきちゃう。

 

でも、
33歳のわたしが、今、いる。

 

高校1年生だった、16歳から
倍の年齢になったんだね。

 

それでも、
変わっていない気持ちもあるし、
懐かしい思いもある。

 

戻れないけど、
戻りたくはないけど、
もう一度、ひたむきに、
楽器と向かい合いたい気持ちはあるのかもしれない。

 

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