ことばの世界

本から自分を知っていく、そんな場所

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

本ことば064【あおい】西加奈子「辞書はなかなか面白い。」

【あおい】西加奈子 辞書はなかなか面白い。皆が知っている、当たり前のことをどう書いてあるのか見ると、ほほう、と思う。例えば「綺麗」は、見た目がはでで整っており、感じがいい様子。「匂い」は、そのものから漂ってきて、鼻に感じられるもの。「歩く」…

本ことば063【一年四組の窓から】あさのあつこ「どんなささいなことでも、迷ったり、悩んだりしたとき、杏里は自分の中の自分に問いかける。」

【一年四組の窓から】あさのあつこ 杏里はドアに手をかけた格好で、しばらく躊躇していた。 どうしよう・・・・・・。 このほこりと暑気の中に、入っていく? 自分に問いかけてみる。 いまさら何言ってんの。自分で決めたことでしょ。 少しつっけんどんな冷…

本ことば062【四月になれば彼女は】川村元気「年を重ねるにつれ、相手が隠している部分に惹かれるようになってきた。」

【四月になれば彼女は】川村元気 「・・・・・・彼女とは、好きなものを共有できていたと思うんです。楽しいこと、嬉しいこと、美しいと思うもの」 「同じものが好きだというだけで、運命を感じたり幸せだと思ったりしてたときが私にもあったな」 「でも自分…

本ことば061【王国その1 アンドロメダ・ハイツ】よしもとばなな「やりたいと思ったときが、時間のある時なんだ」

【王国その1 アンドロメダ・ハイツ】よしもとばなな 「大丈夫だよ。やりたいと思ったときが、時間のある時なんだ。そういうのをしなくなったら、時間の奴隷になっちゃうよ。やりたいと思ったときに、ぱっと手を出さないと届かなくなることがあるんだ。・・…

本ことば060【人生の道しるべ】宮本輝 吉本ばなな「そう、嫌なものは嫌なままです」

【人生の道しるべ】宮本輝 吉本ばなな そう、嫌なものは嫌なままです。本質的なものは、そう簡単には変わらないものなんやね。「三世変わらぬを性というなり」という言葉があって、過去世、現在世、未来世の三世にわたっても、性分は変わらないとの意味です…

黒と白の境界線

黒と白の境目がどこなのかなんてはっきりできなくて 境目がつけられないから灰色という色が生まれて だとしたら、黒と灰色と白の境目は一体どこになるというのだろう 永遠にグラデーションはつづいていく世界 はっきりしなくちゃいけないこともあるけれどは…

本ことば059【異性】角田光代 穂村弘「遺伝子の段階で「孕む」「孕んだものと、離れる」の両方をいやというほど知っている」

【異性】角田光代 穂村弘 私には出産の経験がないが、しかし、自分ではないだれかを腹のなかで育て、世に送り出すというのは、想像を超えた何かであるとは思う。恋愛の絆を女性が求めるのは、それと関係しているのではないかな。つまり、私たちは産んだ産ん…

【本屋めぐり 001】丸善@御茶ノ水

完全に ふっとの思い立ち。 どこかの駅で降りると、 少しでも隙間時間ができると、 引き寄せられるように 本屋さんへと行くから。 その記録を残したくなったのが 今日だったというだけ。 カラダ考察学という マニアックな講座スタッフを してきた帰り。 御茶…

いい人仮面

いい人の仮面が顔の皮膚に同化するようにピターーってへばりついてる 剥がそうとすると皮膚まで剥がれてしまうくらいに 仮面が本当の顔であるかのように我が物顔で住みついて何年たっているんだろう? わたしの本来の顔ってどんなだったのか? 思い出そうと…

本ことば058【生きるとは、自分の物語をつくること】小川洋子 河合隼雄「自分の心の形に合うように、 その人なりに現実を物語化して 記憶にしていくという作業」

【生きるとは、自分の物語をつくること】小川洋子 河合隼雄 人は、生きていくうえで 難しい現実をどうやって受け入れていくか ということに直面した時に、 それをありのままの形では到底受け入れがたいので、 自分の心の形に合うように、 その人なりに現実を…

本のことばは、わたしを知るきっかけ

何もないところから 話しかけるのは苦手。 考えるのも ゼロからだと 何を考えればいいのか 迷子になる。 それなのに、 いろんなことを 誰かと話してみたい。 表に表現してみたい。 そんなわたし。 だからね 「本」というモノがあって ページに書かれている言…

本ことば057【まく子】西加奈子「本当のことを言おうとするとき、ぼくはいつも話すのが下手になった。」

【まく子】西加奈子 これでは分かってもらえないだろうと思った。やっぱりぼくは、言葉が足りなすぎた。 最近のことだけではなかった。本当のことを言おうとするとき、ぼくはいつも話すのが下手になった。もどかしくて、ぼくは時々大声で叫びたくなった。そ…

夕陽と夜色に染まる空

夏至。 太陽が主役のような日。 一年で一番、太陽が長くいる日。 夜がなかなか来ない日。 そんな日に見た 19時の空は まだまだ明るかった。 ゆっくり ゆーっくりと 夜色に染まっていく。 人身事故の電車のおかげで 出会えた景色。 次の約束に間に合わない。 …

【まとめ】本ことば

【本ことば】 まとめの目次 最終更新:2019.08.05 <あ行> あさのあつこ 【一年四組の窓から】 ・どんなささいなことでも、迷ったり、悩んだりしたとき、杏里は自分の中の自分に問いかける 甘糟りり子 【産む、産まない、産めない】 ・具体的な言葉を当ては…

雫のひととき

雨の降る日が続く。 その間にも 晴れ間がのぞく。 雨上がりは 葉に雫がのっかって ほっと一息しているみたい。 ゆらっと 風で葉がうごくと のっかっている雫も 一緒にうごく。 葉っぱのゆりかごで 遊んでいるみたい。 葉っぱから落ちないようにと ぷるって揺…

読書記録21【子どもは子どもを生きています】小西貴士

【子どもは子どもを生きています】小西貴士 子どもは子どもを生きています 作者: 小西貴士 出版社/メーカー: フレーベル館 発売日: 2013/09/01 メディア: 大型本 この商品を含むブログ (1件) を見る いやぁ~、 もうね、 写真を見るだけでもいい! 子どもっ…

読書記録20【ともだちは海のにおい】工藤直子

【ともだちは海のにおい】工藤直子 小学生時代に 読んだことがあるような 懐かしい本。 工藤直子さんの 詩や物語を きっと読んでいたのだろうな。 ともだちは海のにおい (きみとぼくの本) 作者: 工藤直子,長新太 出版社/メーカー: 理論社 発売日: 1984/06 メ…

毎朝、生まれなおしてる

目覚ましがなる 1分前に起きた朝。 なんだか それだけで 今日は最高に はっぴーで らっきーな 予感がしてくる。 宇宙が味方して そばで応援してくれてる そんな感じ。 あ、宇宙は いつでも味方してくれてるよ。 でも、 そのことを 素直に「そうだよね」って…

読書記録19【空と海のであう場所】小手鞠るい

【空と海のであう場所】小手鞠るい 題名に惹かれた。 空と海のであう場所 (ポプラ文庫) 作者: 小手鞠るい 出版社/メーカー: ポプラ社 発売日: 2008/04 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 5回 この商品を含むブログ (1件) を見る 「空と海のであう場所」 っ…

夢中になれること

やったことがないことは やってみないとわからない 食わず嫌いで やらなかったら 好きかどうかもわからない 案外と 嫌いだと避けてたことこそ やりたかったこと! ってこともあるからね その中で 自分が夢中になれることを 探していくの 誰に何を言われよう…

あたりまえ

あたりまえの日常がただただ欲しくて高望みをしてた あたりまえが何なのかもわからなくてあたりまえのハードルを雲にも届かないくらいに高く高くしてた いつの間にかあたりまえはあたりまえではなくあたりまえ以上の何者かにとり変わっていた あの壁をこえて…

わからないを、わからないままに

あー! うん! そうか! って 思えた今日。 なにが、 そうか! なのかは、 わかんないのに わかったの。 そんな 矛盾を良しとして 惹かれる方へと 進んでいこうじゃないか。 わからないことは わからないままに。 わかることが すべてじゃないし わからない…

イライラさんが主役になった

イライラさんが 刺激された。 ささいな言葉で 勝手に怒り出す。 トゲトゲしたココロは ハリネズミのようになって 中にあるものを守りながら 周りに攻撃しはじめる。 普段だったら こんなふうに言わないのに。 我慢できるのに。 我慢がね、 できないんだよ。 …

読書記録18【羊と鋼の森】宮下奈緒

【羊と鋼の森】宮下奈緒 本からしばらく離れていて 違うことに専念していたけれど やっぱり、本に引き戻された。 進んでいなかったページが 一気に最後まで達した。 羊と鋼の森 (文春文庫) 作者: 宮下奈都 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2018/02/09 メ…