ことばの世界

本から自分を知っていく、そんな場所

読書記録77【しずかな魔女】市川朔久子

【しずかな魔女】市川朔久子

 

 

〈しずかな子は、魔女にむいてる〉

 

誰かが言ってくれた言葉が

ずっと心に残って

自分の糧になることがある。

 

それは

ちょっと甘い薬のようで。

 

言葉にこめられた想いが

カラダの中にじわーっと広がっていく。

 

 

 

しずかでもいいんだ。

おしゃべりが上手じゃなくてもいいんだ。

 

 

自分のコンプレックスを

違うとらえ方に変えてくれる。

 

 

思ったことを

すぐに言葉にできない。

 

黙っている時間が多くなる。

 

沈黙ばかりで

わたしといて楽しいのかな?

 

 

 

わたしも

そんなことを思ってた。

 

 

自分が話し出そうとしたら

すでに誰かが話してて

割って入るまでもないし。って

ニコニコして話を聴くだけ。

 

いざ

自分が話すとなると

おもしろいことなんて

ひとつも言えなくて。

 

だったら

話さないでいたほうが

みんなも楽しいんじゃないな。って

余計に聞き役になる。

 

 

そんな繰り返ししてたなぁ。。。

 

 

 

上手に話せることが

すべてじゃない。

 

 

話していない間に

五感を研ぎ澄ませて

いろいろ見てるんだよね。

 

 

きっとさ、

取り入れている情報が多すぎて

言葉にするのが

難しいだけだったのかもしれない。

 

 

自分にピタッとはまる言葉を

一生懸命に探していたのかもしれない。

 

 

 

しずかに

しずかに

自分を見つめる。

 

 

 

そういう子

わたしは好きだな。

 

 

地味に見えるかもしれないけど

芯をもってて強い子。

 

 

わたしも

そんな子でありたい。