ことばの世界

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読書記録64【クジラは歌をうたう】持地佑季子

【クジラは歌をうたう】持地佑季子

クジラは歌をうたう (集英社文庫)

クジラは歌をうたう (集英社文庫)

 

 

『君は今、何を見て、何を思っていますか?』

 

 

人は、今を生きているけれど

過去を忘れているわけじゃない。

 

子どものころの方が

純粋に“今”を楽しんで

“今”だけを生きていたんじゃないかな。

 

 

大人になると

“今”よりも

”過去”の存在が

大きくなって

美化されていることがある。

 

 

思い出は美しい。

 

 

忘れられない

忘れたくない

あの人との思い出。

 

 

それが、

“恋”となれば

なおさらだろう。

 

 

大好きだった人。

一緒に過ごした

大切にしまっておきたい

記憶たち。

 

 

 

どうして

人は恋した人のことを

忘れらないのだろうか。

 

 

今は、

別の恋人がいるのに

あの人が忘れられない。

そんなことが

あるのだろうか。

 

 

誰かの特別になれる。って

素敵なことだと思う。

 

 

大好きな人の

大好きな人になりたい。

 

でも、でも。

大好きだけど

ずっと一緒にいられないことも

あるんだよね。

 

 

 

好きな人の

しあわせを

ただただ願っている。

 

 

そんな美しいままの

風化しない恋を

ひとつくらいもっていても

いいんじゃないのかと思う。

 

 

というより、

わたしは欲しいな。

そんな恋。

 

 

 

 

 

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