ことばの世界

本から自分を知っていく、そんな場所

言葉から体温が伝わる

言葉って

つかう人の気持ちがのっかって

届いてくるもの。

 

その人の

体温が伝わってくる。

 

 

だからか。

同じ言葉でも

つかう人

つかう状況によって

全然ちがう言葉に聞こえるのは。

 

 

自分がどんな言葉を

普段から発しているのか

意外と知らないんだよね。

 

無意識な部分が大きいから。

 

 

その言葉に

ちょこっとだけ

意識を向けてみると

体温がよりリアルになるのかも。

読書記録72【旅屋おかえり】原田マサ

【旅屋おかえり】原田マサ

旅屋おかえり (集英社文庫)

旅屋おかえり (集英社文庫)

 

 

誰かのかわりに

旅をする。

 

そんな仕事があったら

わたしもやりたいなー。

 

 

でも

仕事にしたら

いつもの旅とは

楽しみ方が変わっちゃうのかもな。

 

 

主人公の

『おかえり』は

旅番組のレポーターをしてたけど

番組降板になり、仕事を失う。

 

 

そこから

『旅屋』がはじまる。

 

 

 

旅に行きたくても行けない。

 

旅の目的って

人によって違う。

 

 

わたしは

知らない土地にいくときは

その場所の雰囲気を感じていたい。

 

前は、

スケジュールを詰め込んで

観光地をできるだけ

行けるだけ行かないと

もったいない!って

思ってたけど。

 

 

今は、

旅館でのんびり過ごしてたり

川をぼーっと見てたり

その土地のカフェでのんびりしたり

お散歩したり。

 

その時に思うことを

やっているのが好きだな。

 

 

後は

誰かに会うために行くのかも。

 

 

 

人って

伝えたかったけどできなかったこと。

会いたかったけど会えなかったこと。

 

やれていなかったことを残して

それが気になったまま

生きていたりするよね。

 

 

 

それを果たすために

生きていよう。って

励みにしていることもある。

 

 

 

その望みは

自分で叶えることもできれば

誰かの協力が必須なことも。

 

 

旅屋は

望みを叶える協力を

あたたかい温もりで

オーダーメイドの旅を

してくれるんだな。

 

 

 

人と人とのつながりを

教えてもらった。

 

 

そして

旅は

「行ってらっしゃい」

「おかえりなさい」

と、

 

送り出して

待っていてくれる人がいるから

帰ってくる場所があるから

行けるものでもあるのかもしれない。

 

kotoba-no-sekai.hatenablog.com

 

 

 

本ことば114【チエちゃんとわたし】よしもとばなな「私は好きなことしかしなかっただけで」

【チエちゃんと私】よしもとばなな

 

まわりの人にはずいぶんと妬まれたものだった。きっと親にお金があるからあんなふうにしていられる、とか、誰かの愛人なのだろう、とかあることないこといろいろ言われた。でも、そんなのではなく、私は好きなことしかしなかっただけで、好きなことをするためにやるべきことはきちんと最小限やってきただけだった。そしていろいろなことを深く考えないようにしていた、それだけだった。

 

 

周りって、

好きなことを

あれこれ言うよね。

 

それに

耳を傾けて

全部を聞くのは

正直、煩わしい。

 

 

周りの声を聞くより

自分の声を聞こうよ。って。

 

 

人のことを

どうこう言うよりも

自分のことを見ようよ。って。

 

 

そう、思うんだ。

 

 

 

人にあれこれ言うのって

自分に集中してないからだよね。

 

 

 

そんな余裕は

いらないなー、わたし。

 

なくて、いいな。

 

 

 

って、

今は人が気になるくらいの

余裕ありありな状態だけど。

 

 

 

何回もぶち当たる。

 

 

周りの反応が怖い。

誰かに何を言われるか、気になる。

 

 

んー、

出てくるよ、そりゃ。

 

あるあるよ。

 

 

 

でも、

周りのことを

とやかく悩むより。

 

 

自分のやるべきことを

やっていきたいよね。

 

そんな生き方をしたいよね。

 

 

チエちゃんと私 (文春文庫)

チエちゃんと私 (文春文庫)

 

 

 

今までの本ことばのまとめはこちら

 

kotoba-no-sekai.hatenablog.com

 

読書記録71【ママは身長100cm】伊是名夏子

【ママは身長100cm】伊是名夏子

 

ママは身長100cm (ハフポストブックス)

ママは身長100cm (ハフポストブックス)

 

 

わたしが子どもを産んで

たまのひとり時間で

本屋さんで見かけた本。

 

自分が

お母さんになったこともあって

妙に気になって

買ってしまった。

 

 

表紙には

「だっこもできない

 ママだけど」

 

裏の帯には

「みんなと同じ。

でもちょっぴりちがう

小型ママの子育て」

って、書いてある。

 

 

よかよか学院を通じて

誰一人、

同じお母さんはいないことは

わかってて。

 

わたしは、

わたしのままで

子どもと関わろう。って

決めてた。

 

 

お母さんを

そんなにやりたくない。

お母さんには

なりたくない。

やらないぞ。

と、思いながら

子育てをしている最中。

 

 

なんとなくね。

【子育てはお母さんがするもの】

っていう価値観が

まだまだある気がしてるから。

 

 

お母さんだけがやらなくていい。

と、社会の流れにはなってるけど

それでも

主軸はお母さんなことが多い。

 

 

もっと、

周りを頼っていい。

頼れる環境をつくっていい。

 

そうは思うけど

簡単に頼れたら

苦労はないし。

 

身近にいなかったら

シッターさんを頼むとて

お金も必要だし。

 

とか、

考えちゃうな。

 

 

頼る人も

自分と価値観が似てたらいいけど

みんな違うしね。

 

 

夏子さんは

10人ものヘルパーさんに

頼りつつ、

それぞれの個をみながら

関わりをもってる。

 

得意な部分を頼ったり。

 

新しい人にも

わかりやすいように

ルールを工夫したり。

 

 

相手に任せるだけじゃなくて

自分もやれることをやる。

 

 

自分のやりたいことをできるように

周りに頼る。

 

 

誰もが

自分の望みに正直でいていいし

それを叶えるために

妥協しなくていいんだよ。

って、言ってもらってるような

気分になりました。

 

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読書記録70【夜のピクニック】恩田陸

夜のピクニック恩田陸

夜のピクニック (新潮文庫)

夜のピクニック (新潮文庫)

 

 

大学生の頃に読んで

なぜか急にもう一回読みたくなって

買いなおしました。

 

 

大学生のころは

高校の思い出は近くて

すぐそこだった。

 

夜通し歩くのって

意味ないけど

たのしそうだな。

そんなイベントいいな。

って、思ってたような。

 

 

と、

思い出を振り返ると

夜のピクニックの影響だったのかな?

 

 

社会人2,3年目頃に

友だちと

七夕ウォーキングを企画して

実施してた。

 

 

七夕近くの夜に

夜通し歩く

意味はとくにないイベント。

 

 

夜のピクニック

24時間に一日だから

それに比べると

夜の10時集合で

解散は9時頃だから

短い時間だけど。

 

 

小田原から

江の島までの

40キロくらいある道を

ただ友達と歩く。

 

やったなー。

 

疲れるだけなのに

いつもは共有しない

「夜」を一緒にいるのが

なんだか楽しくて。

 

 

夜の暗闇から

朝を迎える

空が明るくなっていく

あの景色がやけにキレイで

忘れられなくて。。。

 

 

10人くらいでの

バラバラと。

ときには誰かが隣で。

歩くだけ。

 

 

そんな時間って

振り返ると

バカげてるけど

よい思い出。

 

 

31歳になった今、

同じことはできないけど。

 

 

意味のないようなことを

楽しむことなら

できるな。ってね。

 

 

後から振り返ると

特別な瞬間になる時を

今も過ごしているんだよね。

 

 

 

kotoba-no-sekai.hatenablog.com

 

本ことば113【王国 その2 痛み、失われたものの影、そして魔法】よしもとばなな「その人にとって有効なら、口を出さないほうがいい場合が多いのだ」

【王国 その2 痛み、失われたものの影、そして魔法】よしもとばなな

 

でも、この社会は山の上とは違うから、と私は思った。山の上では薬草茶を求めてわざわざたずねてきた人にしか会っていないから発言の権利があったが、ここではそうはいかない。ここではいろいろな価値観が交じり合って存在するので、その人にとって有効なら、口を出さないほうがいい場合が多いのだ。

 

 

言葉にして

「正解」を伝えることだけが

正解ではないんだ。

 

 

相手が

聴く準備ができていなければ

言ったところで

受けとってもらえるわけでもなく

余計はおせっかいも甚だしい。

 

 

 

『こうすればいいのに!』と

自分としたら

もどかしいこともある。

 

 

こんな道もあるよ?

こんな方法もあるよ?

この選択はどう?

って、言いたいことは

日常の中にけっこう潜んでいる。

 

 

言いたくなるわたしもいる。

 

 

度をこしてしまうと

『やらない意味がわからない』と

否定的にまでなっていく。

 

 

 

相手の価値観と

わたしの価値観が

うまく交わればいいけど、

 

交わらないことって

かなしいことに多い。

 

 

 

わたしは

おせっかいは苦手。

 

 

相手の中へ

入っていくことが苦手。

 

 

 

来たら、

ウェルカムに迎えるけど

 

自分から

「あなたの中に入れて!」と

踏み込めない。

 

 

 

踏み込まれることの

わずらわしさを知っているから。

 

 

 

求めてきたら

答える準備はあるけど、

求めてないのだったら

準備ができるまで答えない。

 

 

 

けど、

たまに考える。

 

 

 

新しい選択肢は

その選択があることを

知らないことには

選ぶことだってできない。

 

 

それを

教えるほうが

やっぱりいいのかな?

 

 

そして、

受けとらなかったら

それは、それで良しとして

伝えたほうがいいのかな?って。

 

 

 

相手のことを想ったとき

どれが「正解」なのかは

わからない。

 

 

やってみないとわからない。

 

 

 

わたしは、わたしを生きながら

その生き方で

何かをしめしていけたら

(というと、おこがましいけど)

 

何か感じてもらえたら

それで、いいのかもしれないな。

 

 

 

人を変えようって

土足で人の心に踏み込むことは

したくないから。

 

 

 

価値観が重なることがあったら

その時は伝えようと思うんだ。

 

 

伝え方も

いろんなものがあるんだって

実践しながら練習中。

 

 

「待つ」ことも

選択肢のひとつに入れながら。

 

 

 

王国〈その2〉痛み、失われたものの影、そして魔法 (新潮文庫)

王国〈その2〉痛み、失われたものの影、そして魔法 (新潮文庫)

 

 

今までの本ことばのまとめはこちら

 

kotoba-no-sekai.hatenablog.com

 

 

読書記録69【ツナグ 想い人の心得】辻村深月

【ツナグ 想い人の心得】辻村深月

 

ツナグ 想い人の心得

ツナグ 想い人の心得

 

 

続編がでてたので

思わず、購入して一気読みしました。

 

前作は、こちら

 

ツナグ (新潮文庫)

ツナグ (新潮文庫)

 

 

もし、使者(ツナグ)と会えて 

死んだ人に

もう一回だけ会えるとしたら。

 

わたしは、

誰に会いたいと思うだろうか?

 

今は使わず

もっと先の未来に

とっておくだろうか。。。 

 

 

自分が亡くなった後に

会いたいと思ってくれる人は

いるだろうか。。。

 

 

いろいろと

想像しちゃうなぁ。って。

 

 

誰もが死ぬことは

絶対なのに

死んだあとの世界って

まったくわからない。

 

 

いつか死ぬ。

その、いつかは

明日かもしれないし

何十年も先かもしれない。

 

 

後悔しないように

「今」を大事に生きよう。

と、いいつつ。

 

 

明日でもいいや。って

先延ばしにするのは

約束されているわけじゃない

「明日」という未来が

自分には当然のように

やってくる。と

疑わないからなんだろな。

 

そんなの

わからないのにね。

 

 

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