言葉の世界

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【チエちゃんと私】よしもとばなな「誰かを必要として、その人なしでは生きられなくなるのがこわかったから」

【チエちゃんと私】 よしもとばなな

 

こういうふうになるのがいやだったから、誰かを必要として、その人なしでは生きられなくなるのがこわかったから、私はずっとひとりでいたんだなと思った。何かを決めるというのは大人のすることで、私はまだ大人になっていなかったのでなるべく何にも決めたくなかったのだろう。

 

 

ひとりでいることを

ずっと選んでました。

 

ひとりで立っていることが

かっこいい。

 

誰かに頼るのが嫌だった。

 

 

頼ってしまったら

その人なしでは

生きられない自分になってしまうのでは?

って、わたしも思ってた。

 

 

甘えたい自分がいることを

認めたくなかった。

 

 

わたしは

誰とも仲良くなくても

寂しくないし

一人でいられるし

大丈夫だから

構わないで。

入ってこないで。

と、バリアはってた。

 

 

もし、

頼った人が

わたしの重さに耐えきれなくなって

離れて行ってしまったら

どうしたらいいのか

わからなくなるから。

 

 

その後に

ひとりで立ち上がる自信なんてない。

 

だったら、

はじめから

倒れないでいいように

ずっと一人でたっている方が

気が楽だ。

 

 

そう。

弱さを認められなかった。

 

 

そして、

倒れたときに立ち上がれる

自分の真の強さも

認められなかった。

 

 

 

強いふりしていて

実は弱くて。

 

その弱さは

強さへと移り変わる。

 

 

弱くていい。

頼れる弱さを

わたしは欲しい。

 

 

頼るからといって

自分の足で立たなくなるわけじゃない。

 

 

自分の足で立って

転んでも起き上がれる強さがあるから

頼ることができるんだから。

 

 

 

 

チエちゃんと私 (文春文庫)

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