ことばの世界

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読書記録39【海が見える家】はらだみずき

【海が見える家】はらだみずき

 

海が見える家 (小学館文庫)

海が見える家 (小学館文庫)

 

 

仕事は

何のためにやるのだろう?

 

どこからが

仕事で

どこからが

趣味に

なるのだろう?

 

 

ちゃんと会社に行くことだけが

仕事ではないし、

人に求められることに

こたえていくうちに

仕事として成り立つこともある。

 

 

 

父の死を知らされた文哉。

父の暮らしていた田舎へ行く。

住んでいたのは

丘の上にある、海が見える家。

 

 

父の存在はないけれど

父が残していた家、もの、

父が関係を築いてきた人たちから

父がどんな人だったのか

少しずつ知っていく。

 

 

父のカケラを集めながら

文哉自身の生きる指針も

見つけていっているように感じた。

 

 

 

自分の知っている父と

知らない父。

 

 

親の影響って

子供時代に知らないくらいに

受けている。

 

それは

オトナになっても

染みついて離れないもの。

 

 

父が

どんな人間だったのかを

確認していくことで

受けていた影響と言う名の

呪縛からもはずれていって

自分の人生の価値観を

つくりあげていくことが

できるんだろうなぁ。

 

 

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