読書記録12【空が青いから白をえらんだのです】奈良少年刑務所詩集
【空が青いから白をえらんだのです】奈良少年刑務所詩集
空が青いから白をえらんだのです ―奈良少年刑務所詩集― (新潮文庫)
- 作者: 寮美千子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/05/28
- メディア: 文庫
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この題名に心打たれて
手に取った本です。
パラパラとひらいたら、
題名の詩がのっていた。
本の題名の一文だけ。
たった一文。
詩の題名は【くも】
くも
空が青いから
白をえらんだのです
空の青さに
はえる色をえらんだ
くも
あなたが青かったから
わたしは白にした
あなたが母だったから
わたしはこどもになった。
***
短い詩のなかに
表現されている
素直なこころ。
不覚にも
電車で読んでいたら
涙していました。
たった数行の詩に。
文章の量は
関係ないんですね。
【詩】にする可能性を
とても感じました。
作文や
読書感想文
じゃなくていい。
【詩】でいい。
【詩】がいい。
どんな表現も【詩】だから。
そうそう。
【詩ってなんだろう】の本をよんだときに
そんなことを思ったのでした。
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