ことばの世界

本から自分を知っていく、そんな場所

読書記録12【空が青いから白をえらんだのです】奈良少年刑務所詩集

【空が青いから白をえらんだのです】奈良少年刑務所詩集

 

空が青いから白をえらんだのです ―奈良少年刑務所詩集― (新潮文庫)

空が青いから白をえらんだのです ―奈良少年刑務所詩集― (新潮文庫)

 

 

この題名に心打たれて

手に取った本です。

 

パラパラとひらいたら、

題名の詩がのっていた。

 

本の題名の一文だけ。

たった一文。

 

詩の題名は【くも】

 

くも

 

空が青いから

白をえらんだのです

 

 

空の青さに

はえる色をえらんだ

くも

 

あなたが青かったから

わたしは白にした

 

 

 

あなたが母だったから

わたしはこどもになった。

 

 

***

 

 

短い詩のなかに

表現されている

素直なこころ。

 

 

不覚にも

電車で読んでいたら

涙していました。

 

 

たった数行の詩に。

 

 

文章の量は

関係ないんですね。

 

 

 

【詩】にする可能性を

とても感じました。

 

 

作文や

読書感想文

じゃなくていい。

 

【詩】でいい。

【詩】がいい。

 

 

どんな表現も【詩】だから。

 

 

 

そうそう。

【詩ってなんだろう】の本をよんだときに

そんなことを思ったのでした。

kotoba-no-sekai.hatenablog.com