ことばの世界

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本ことば054【ボールのようなことば】糸井重里「ちょっとずつだけ、ちょっとだけ変わる。」

【ボールのようなことば】糸井重里

 

ちょっとずつだけ、ちょっとだけ変わる。

変わってないじゃないかと思えるような時期もある。

うわぁ、すっかり変わっちゃったと思える日もある。

行ったり戻ったり、足踏みしたりしながら、

あるとき「もう、変わったって言っていいんじゃないか」と、

印をつけたくなるような時が来る

 

 

ほんと、そう。

 

ちょっとずつ、ちょっとずつ。

ただ、それだけ。

 

 

いつのまにか

臨界点をむかえるときがくる。

 

 

その時まで

ちょっとずつ、ちょっとずつ

続けられるかどうか。

 

ほんとう、それだけ。

 

 

 

スピードにこだわって

すぐに結果を出したかったわたしは

そりゃもう、

即効果がでるものに

なんでも飛びついていた。

 

スタートダッシュは得意だった。

 

 

でも、

スタートに力を使い切って

そのあとが続かない。

 

 

結果が【すぐ】にでないと

辛抱できなくなって

途中でやめてしまう。

 

 

ちょっとずつ、ちょっとずつとは

思えなかった。

 

常に不安の中にいて

結果を出さなくちゃ!と

焦っていた。

 

 

【未来】ばかりをみて

【今】をおざなりにしていた。

 

 

常にくるしい【今】

 

【今】を生きているのに

【今】がないわたしは

楽に生きれるだろう【未来】にしか

希望がなかったんだ。

 

 

 

【未来】は【今】のつみかさねなのに。

 

 

 

ちょっとずつでいい。

ちょっとずつがいい。

 

 

遠回りのようで

実は近道だったりするから。

 

 

 

一瞬でたどり着いたようで

その土台には、

今までの「ちょっとずつ」が

あるはずだから。

 

 

【今】を大事に。

【今】できることを

ちょっとずつ。

 

 

 

毎日関わるじぶんには

その「ちょっとずつ」の変化は

昨日と今日では

わからないかもしれないけど。

 

 

一カ月前のじぶんと

今のじぶんを

比べてみたらどうだろう?

 

 

 

 

「お!」と思う変化は

1日1日のちょっとずつの変化が

もらたしてくれたものだから。

 

 

ボールのようなことば。 (ほぼ日文庫)

ボールのようなことば。 (ほぼ日文庫)

 

 

 

 

今までの「本ことば」のまとめはこちら。

 

 

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