言葉の世界

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【うつくしい人】西加奈子「私は誰かの美しい人だ。私が誰かを、美しいと思っている限り。」

【うつくしい人】西加奈子

 

「まきさんも、とても美しい人なのです」

泣かないぞ、と決めて、私は手を振った。ぶう、とバスが通る音がした。

私は誰かの美しい人だ。私が誰かを、美しいと思っている限り。

 

 

 

世界のすべてが

美しく見えるときがある。

 

 

残念ながら

それは、わたしにとっては

24時間すべてではないけれど。

 

 

心が穏やかで

この地球で生きていることが

有り難くてたまらないとき

世界のすべてが

美しく見えて、

ひとつ、ひとつ目にうつるものに

感動をしてしまうんだ。

 

 

 

世界は

自分の心の鏡だ。

 

 

 

だから、

誰かを美しいと思う

わたしの心は美しい。

 

 

 

そんなわたしを

誰かが美しいと思ってくれる。

 

 

 

これも

世界が自分の心を

うつしだしている結果だ。

 

 

 

美しさは

飾りをつけて煌びやかになることではなく

 

ただの素の生きている美しさだと

わたしは思っている。

 

 

自分の命を

一生懸命に生きている姿こそが

美しいと。

 

 

 

 

悩んでもいい。

迷ってもいい。

弱音をはいてもいい。

 

 

でも、

自分が美しさをもっていることは

忘れてはいけない。

 

 

 

自分の美しさを

輝かせることができる人は

自分しかいないのだから。

 

 

 

 

うつくしい人 (幻冬舎文庫)

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