言葉の世界

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【冷静と情熱のあいだ】江國香織「言葉は記号のようだった。」

冷静と情熱のあいだ江國香織

 

言葉は記号のようだった。記号だからこそ、あんなに気安く口から滑りでたのだ。大切なことは何一つ言いだせないままに。

 

どれだけ、

わたしは「言葉」に

こだわるのだろうか?

と、自分でも思ってしまう。

 

「言葉」関連のところって

気になって気になって

ついつい、本の中にある言葉から

拾い上げてしまうのです。

 

 

「言葉」が大事なくせに

「言葉」にするのが苦手なわたしです。

 

 

ただの「記号」としてならね

いくらでも、出せます。

 

 

 

この前

彼に「愛してる」と言って

と言われて。

  

言えないわけじゃないし

言うことはできるけど

ただの音の羅列になって

わたしの口から出てくるのです。

 

「あいしてる」の言葉は。

 

 

けれども

薄情で冷淡に思える自分がいたのも事実です。

 

 

 

言えるけど

「あいしてる」と言った分だけ

自分がしらける。

 

 

 

 

そうやって

思ってないことを

言葉にするから

ただの記号になる。

 

 

いや、

彼のことは

好きだし大事なのだから

愛してるが

嘘ではないのです。

 

 

でも、でも。

 

わたしにとっての

「愛してる」が

まだ、実感としてわからない。

 

 

「好き」はわかるけど

「愛してる」はわからない。

 

 

 

「好き」も「愛してる」も

一緒でしょ。と思う人にとっては

こんなの大した問題ではないのかもしれない。

 

 

が、しかし。

 

 

わたしにとっては

大問題で、

大きな大きな違いなのです。

 

 

 

「アイラブユー」

なら言える。

 

 

訳せば、

「愛してる」

にもなる。

 

 

 

でも

日本語で言う

「愛してる」とは雲泥の差なのです。

 

 

この違いに

こだわるあたりが

わたしの言葉への関心なのでしょう。

 

 

 

 

大切だからこそ

その言葉以上に

辞書の意味だけではなく

わたしにとっての意味ものせて

言葉を発したいのです。

 

 

「愛してる」問題については

もうしばらく保留にして

意味を込めて言える日を

待ちたいと思います。

 

 

冷静と情熱のあいだ Rosso (角川文庫)

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