ことばの世界

本から自分を知っていく、そんな場所

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

本ことば006【冷静と情熱のあいだ】江國香織「言葉は記号のようだった。」

【冷静と情熱のあいだ】江國香織 言葉は記号のようだった。記号だからこそ、あんなに気安く口から滑りでたのだ。大切なことは何一つ言いだせないままに。 どれだけ、 わたしは「言葉」に こだわるのだろうか? と、自分でも思ってしまう。 「言葉」関連のと…

言葉は言葉。言葉の一部とすべて。

どの言葉を選択するかで 人となりが見えてくる。 でも、 言葉だけが全てではなくて 言葉のまわりの空気感からも 伝わってくる。 つまりは 言葉を発している 本人そのものの波動であって 言葉はその一部。 一部は全部。 全部は一部。 一部だからといって 偽り…

本ことば005【君の膵臓を食べたい】住野よる「私達は、自分の意思で出会ったんだよ。」

【君の膵臓を食べたい】住野よる 君と私がクラスが一緒だったのも、 あの日病院にいたのも、偶然じゃない。 運命なんかでもない。 君が今までしてきた選択と、 私が今までしてきた選択が、 私達を会わせたの。 私達は、自分の意思で出会ったんだよ。 わたし…

本ことば004【きいろいゾウ】西加奈子「大人の基準って、誰が決めるんだろう。」

【きいろいゾウ】西加奈子 「そうか?大人は大人でけっこう大変やで。」 言って、また恥ずかしくなった。私なんて、ちっとも大人じゃない。洋子と張り合って、ムコさんに甘えて、セイカさんの前で大泣きして。大人の基準って、誰が決めるんだろう。ガス代と…

本ことば003【アムリタ】 吉本ばなな「彼はきっと、泣きたがっているんだ。」

【アムリタ】 吉本ばなな とぼけていたんじゃないとしたら(そうじゃないのはわかっていた)、彼はきっと、泣きたがっているんだ。 私は思った。 泣きたいのに泣けなくて、無意識のうちにそういうきっかけを捜したり、選びとったりしているんだ。 何とつらい…

本ことば002【15歳の寺子屋 ひとり】吉本隆明 「せめて文字にして残そうと」

【15歳の寺子屋 ひとり】 吉本隆明 なんだかうまくいえない。いうにはいったけど、相手にわかってもらえた気がしない。もやもやしてやりきれない気持ちになることが、みなさんにもきっとあるでしょう。 それで僕は、自分がいいたかったことを紙に書いて残…

本ことば001【i(アイ)】 西加奈子「この世界にアイは、存在する。」

【i(アイ)】 西加奈子 「この世界にアイは、存在する。」 私はここだ! 海中で、アイは叫んだ。苦しさは限界を超えていた。でも叫んだ。 私はここだ! アイはここにいる! 両親に、ミナに、ユウに愛されたから私があるのではない。私はずっとあった。ずっ…

本のことば

わたし、言葉が好きなんです。 言葉があふれている 本も好きなんです。 もう大好物です。 どこの駅に降り立っても 必ずといっていいほど 本屋さんに行きます。 毎週、 本屋さんをウロウロと 徘徊します。 そして、 本屋さんに行くと 何か1冊は本を買ってし…

言葉について思うこと

言葉について考え始めると いつも答えが見つからなくなります。 ・誰が言葉をつくったの?・どうして言葉は生まれたの? 言葉は わたしがつくったものではない。 生まれた時から 周りの人が使っている言葉を聞いて その言葉と意味をつなぎ合わせて 覚えてい…