ことばの世界

本から自分を知っていく、そんな場所

声に出して読むこと

新聞を流し読みしていたら、

読書のことが記事に書いてあった。

  

昔は

文字が読める人が

声に出して読んで

周りの人にも

どんな文章が書いてあるか

伝えていたそうな。

 

 

目で追って読むのと

声に出して読むのだと

同じ読むでも

受けとり方は変わる。

 

 

目で読むと

言葉がスーッと

脳内に染みわたっていく。

流れていく。

 

 

声に出して読むと

言葉が立体になって

カタチをつくっていく。

留まっていく。

 

 

 

前に、

夏目漱石の「坊ちゃん」を

毎晩、少しずつ

声に出して読んでました。

 

 

読むスピードは遅くなるけれど

物語を丁寧に読んでいける

面白さがありました。

 

 

読書の秋。

冬はもう、目の前にやってきてるけど

せっかくだから、

声に出して本をたのしもうかと思う

夜のひとときです。

 

 

 

言葉について考えることは、自分について考えること

題名のまんまです。

ただ、それを言いたくなっただけ。

それだけ。

 

言葉について考えることは、自分について考えること

 

その言葉は

どこから出てきたの?

と、いったら

自分から出てきたことになる。

 

 

あふれている言葉から

この言葉を選択した自分がいるから、

選んだ言葉は自分自身になる。

 

 

何が気になって

この言葉がひっかかったのか。

 

言葉から読み解いていくと

見えてくることがあるんだ。

 

 

言葉を言葉で終わらせない。

 

言葉は自分の分身だから。

 

本ことば043【異性】角田光代 穂村弘「女性がよく云う「或る日、何かのきっかけで生理的に受け付けなくなる」みたいなことも、男性の口からはきいたことがない気がする。」

【異性】角田光代 穂村弘

 

私感では、男の人というのは一回好きになった人を、よほどのことがなければ嫌わない。憎むなんて、めったにしない。もはや幻想の域に達していると周囲は思っていても、かつて好きだった人・交際した女性を、神聖化している。そのことを、この「しあわせになってほしい」は、関係しているのだろうと思う。 「黒い心」角田光代

 

そういえば、女性がよく云う「或る日、何かのきっかけで生理的に受け付けなくなる」みたいなことも、男性の口からはきいたことがない気がする。

これに関して思ったのは、男性は過去の出来事や昔の思い出を自分の資産のように感じやすい、ということだ。

 

 

 

あーー!!

これまた、めっちゃわかる(女視点で)!!!

 

急に、「無理だわ!!」ってなること

ありましたわ、過去をさかのぼること

数年前に。

 

好きだったはずなのに、

何故か受け付けなくなりました。

 

 

 

 

何で?って聞かれても

理由がわからない。

 

本当、生理的に受け付けない。

になっているから不思議で。

 

 

だって、

好きだったはずの人で

何度も肌を重ねていたのに、

好きじゃなくなる瞬間。

 

 

むしろ、

触れ合うことがイヤになって

キスはおろか

手を繋ぐことにすら

拒絶反応を起こしてしまう。

 

 

肌が触れたときに

「この人好き」って感じて

そのまま好きになるのが

わたしのパターンで。

 

だから、

嫌いになるのも

肌に触れたときに

「この人無理」になる。

 

 

エネルギーなのか、何なのか。

 

 

ふと、合わなくなる瞬間が

やってきてしまったのです。

 

 

そして、

「無理」となったら

今までのこととか関係なく

切りたくなる。

 

この潔さは

女性の方が強いのかもしれない。

そんな気がします。

 

 

 

不思議なのは

触れられるのもイヤになったのに、

その彼と結局は付き合い続けて

今に至っているということ。

 

 

あの、

触れられたくない!

は、なんだったのでしょうか。

 

妊娠したり、

出産の後は

ホルモンバランスもあって

そんなこともあると聞きますが。

 

あの時は、

まったくもって、

何もなかったので

謎の謎のまま、

そっと隠されていた思い出です。

 

 

そして、

あまりの拒否っぷりだったのに

その後も付き合ってくれている

彼に、本当に感謝していることを

あえて、ここで、書かせて頂き、

この話を終わりといたします。

 

異性

異性

 

 

読書記録17【サラバ!】西加奈子

サラバ!西加奈子

 

 一日、家に引きこもって

上中下巻を一気読みした。

読書だけに集中できる時間をもてるって

行きたい国へ旅に出かけられるくらいに

自由なことだと思う。

 

サラバ! 上 (小学館文庫)

サラバ! 上 (小学館文庫)

 
サラバ! 中 (小学館文庫)

サラバ! 中 (小学館文庫)

 
サラバ! 下 (小学館文庫)

サラバ! 下 (小学館文庫)

 

 

わたしは、

人に合わせて

自分を守っている生き方を良しとして

長い間生きてきたし

今もその一面がある。

 

 

その場に合わせていることで

自分が飛び出ることはないし

大きな害を受けることもない。

 

 

だけど、

何かが突出している人には

いつも憧れてた。

 

 

幼稚園の発表会で劇があった。

 

 

主役は

シンデレラのようにいじめられてる女の子

(のちに、お姫さまになる)

わがままなお姫さま。

両方2人ずつ。

 

 

多くの女の子が、

のちにお姫さまになる女の子に立候補している中

主役に立候補しなくてもいいのに、

なぜだろう、私は

「わがままなお姫さま」に立候補をしていた。

 

 

が、しかし。

 

立候補の人数は少ないといっても、

ライバルはいるもので。

 

わたしを入れて、3人が立候補した。

落ちるのは、たった一人。

 

 

幼稚園生にとって、公平な手段

じゃんけんの結果。

 

 

わたしは、主役を落ちた。

 

その時に、

周りから聞こえてきた言葉が

今でも耳に残っている。

 

 

残った二人の方が、役に合っている。

わがままだもん。

  • ●ちゃん(私の事)は、その役は似合わない

 

と言われていた。

 

 

似合わないのか。

わたしは、わがままに見られていないのか。

なんなのか。

 

 

自分自身に面白味がないように感じて

悲しくなった5歳の思い出。

 

 

なぜ、こんなことを思い出したのだろう?

 

 

 

サラバとは関係のない話になってはいるけれど

間接的には関係しているのでしょう。

蘇った記憶があるから。

 

 

 

 

突出した人がうらやましくて

強烈な個性が欲しくて

でも、それを欲しがって

個性を演じていくと

逆に個性が失われていく。

 

 

個性は

自分がわからない部分で

勝手ににじみ出るものらしい。

 

 

 

わたしは、

わたしがとても平凡で普通で

つまらないオンナだと思っていたけれど、

周りから見たら

どうも個性的で変わっているらしい。

 

 

合わせている部分もあるかとは思うが

合わせていない部分も

充分に持ち合わせているようだ。

 

 

要は、人間は

そのままを生きているだけで

充分に個性的だということです。

 

 

 

「サラバ」のように

合言葉のみたいな

魔法の呪文のみたいな

そんな言葉が

わたしにも欲しかったな。

と、

人の個性をうらやむように

「サラバ」という言葉にも

同じような想いを抱くのでした。

 

 

きっと、

わたしにも

魔法の呪文があるのかもしれないな。

 

 

見えないココロと見える言葉

言葉を書きたくなるとき

言葉を書きたくならないとき

 

両方の波が

わたしのココロの海を

定期的に行ったり来たりしている

 

 

たまに、

言葉を書きたくない波が

おおきな、おおきな津波となって

襲い掛かってくる

 

 

すると、

波にのまれた

わたしのココロは

しばらく行方不明

 

ココロも

波も

おなじ水分だったはずなのに

別々のカタチを探して

右往左往

 

 

息ができなくて

溺れそうになっていく

苦しくなっていく

 

 

 

何か、

たったひとつでも

言葉することができたなら

 

見えないわたしのココロを

言葉にすることができたなら

 

 

わたしは

わたしのココロのカケラを浮輪にして

浮き上がってくることができるのだろう

 

もしくは

ココロのカケラを酸素ボンベにして

のまれた波の中を

スイスイと泳ぐだろう

 

 

 

言葉にすることで

わたしの見えなかったココロは

見えるカタチを手に入れるんだ

 

 

世の中

目に見えるものだけが

すべてだとは思わない

 

だけれども

目に見えないものだけが

すべてとも思えない

 

 

だから、

見えないココロを

見える言葉にして

わたしは、わたしを確認していくんだ

 

10/21 今日買った本たち

自分のために、

やっぱり写真におさめておく。

 

この間に、

買った本は数知れずだけど。

 

いつ買ったか、

知っておきたいと思ったのでね。

 

ということで、

昨日買った本たち。

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今日のお天気は雨だし

引きこもって本を読みふけりたい!!

と、思ってたら

たくさん購入してました。

 

 

すでに、

昨日即読みした本もありますが。

 

いつ、どの本を読むんだろうなぁ〜

何が書いてあるのかなぁ〜

 

 

ふふふ。

選ぶのも楽しみであります。

 

読書記録16【小森谷くんが決めたこと】中村航

【小森谷くんが決めたこと】中村航 

小森谷くんが決めたこと (小学館文庫)

小森谷くんが決めたこと (小学館文庫)

 

 

どこにでもいそうで

ちょっといない

実話をもとにした

ある男子の半生

 

と、帯に書いてありました。

 

 

小森谷君の成長日記でも読んでいるような

日常をのぞき見しているような

そんな気分。

 

だけど、

人の普通は

自分にはない普通であって

 

自分のことが気になり

人のことが気になる私は

その【普通】を知りたくなるのです。

 

 

たまたまなんだけど、

小森谷くんの誕生日が10月22日。

本を読み終えたのが10月22日。

 

小森谷くんが病気が治り

日常の生き方が変わった

誕生日を迎えたのが29歳。

今のわたしが29歳。

 

 

だから、なんなのだ?

と、突っ込まれたらそこまでだけど

シンクロしてるー!と

一人で興奮していました。

 

 

日常って、

小っちゃなシンクロがあって

それは、宇宙からのサイン。

 

 

今、このタイミングで

読むべき本だったんだ。と

思えることが嬉しい。

(たいてい、どの本にもそう思ってしまう、

 惚れっぽいオンナなのですけどね、私)

 

 

 

どう生きていくかは

自分で決めることができる。

だから、大丈夫。

 

 

私の毎日は、

読みたい本読んで、

いくら本にお金をかけてるのか

わかっていなくて

読み切れてない本は溜まっていくし

読んだ感想を書いて、

何になるのかもわからない。

 

人に届けよう!と

意気込んでた時もあるけれど

そうすると、かっこつけて

書いてて義務感になり、

面白さが減っていき中断する。

 

それでも、

多少ひねくれつつも

真っすぐに生きていきたい。

と、思う。

 

 

惚れっぽくても

情けなくても

なんでもいい。

 

 

くだらないことで

笑っていたいし、

何かに真っすぐに

向かってもいきたい。

 

 

そんな、私は

この感想を

ベッドでゴロゴロしながら

書いている。

 

きちんと出来ずに

だらしない部分もありながらも

やりたいことをしているのは

有り難いと思えたりする。

 

 

【小森谷くんが決めたこと】

彼は、何を決めたのだろう?

 

そして、わたしは

何を決めるのだろう?