ことばの世界

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読書記録32【手のひらの音符】藤岡陽子

 【手のひらの音符】藤岡陽子

手のひらの音符 (新潮文庫)

手のひらの音符 (新潮文庫)

 

 

なんとなーーく

本屋さんで見かける度に

表紙と題名が気になっていた。

 

なのに、

手にとっては

平積みの一番上に戻してを

何回か繰り返していた。

 

 

そうしたら

大好きな友人がインスタで

この本の感想をアップしていた。

 

『人との別れ、

大切だと思える人の存在、

仕事への向き合い方。

本の中で、何個も何個も心に響く言葉たちがあって、そのたびに何度も何度も、目が止まった。

独りで生きるのは平気だけど、

時々は誰かと触れ合いたい。

だれでもいいわけじゃないんだ』

 

って。

 

 

そしたら、

一気に読みたくなった。

 

 

知っている人の感想に触れると

『じゃぁ、わたしは何を思う?』

と、気になるのです。

 

 

ここからは、

私の感想。

 

 

 

人は、

信じたい人

信じてくれる人が

いるだけで

いただけで

強くも弱くもなれる。

 

 

ドレミの歌の替え歌。

『ドは努力のド

 レは練習のレ

 ミは水樹のミ~♪』

 

ちなみに

水樹は、この物語の主人公。

 

 

 

わたしはきっと、

水樹のようには生きられない。

 

自分のことを

好きになってくれる人が現れたら

そっちに傾いてしまうから。

 

 

本当に好きな人がいても

会えなくて

消息がわからなくなったら

好きな気持ちを

キレイな思い出にして

会えないことを

相手のせいにして

自分を少しかわいそうな女にして

流れていくだろう。

 

 

 

大事なものを

大事といえること。

 

 

恋愛でも

仕事でも。

 

 

 

自分の手のひらに

流れている音楽が

誰にでもあるような気がした。

 

音符たちが

ハーモニーを奏でるために

躍ってくれているような。

 

 

 

それは、

わたしだけの

勇気づけてくれる音楽なのかもしれない。