いい人の仮面が
顔の皮膚に同化するように
ピターーってへばりついてる
剥がそうとすると
皮膚まで剥がれてしまうくらいに
仮面が
本当の顔であるかのように
我が物顔で住みついて
何年たっているんだろう?
わたしの
本来の顔って
どんなだったのか?
思い出そうと
こびりついた、いい人仮面を
少しずつはがしてる。
剥がす時は痛いんだ
ペリって音がするたびに
心が痛むんだ
素顔でいたい気持ちと
素顔を出すのが怖い気持ちと
どっちもどっち
素顔を忘れちゃったんだもん
忘れたってことは
思い出させるってこと
いい人じゃない
わたしの顔
いい人仮面を剥がして
生きていこうと
思うのです