ことばの世界

本から自分を知っていく、そんな場所

見えないココロと見える言葉

言葉を書きたくなるとき

言葉を書きたくならないとき

 

両方の波が

わたしのココロの海を

定期的に行ったり来たりしている

 

 

たまに、

言葉を書きたくない波が

おおきな、おおきな津波となって

襲い掛かってくる

 

 

すると、

波にのまれた

わたしのココロは

しばらく行方不明

 

ココロも

波も

おなじ水分だったはずなのに

別々のカタチを探して

右往左往

 

 

息ができなくて

溺れそうになっていく

苦しくなっていく

 

 

 

何か、

たったひとつでも

言葉することができたなら

 

見えないわたしのココロを

言葉にすることができたなら

 

 

わたしは

わたしのココロのカケラを浮輪にして

浮き上がってくることができるのだろう

 

もしくは

ココロのカケラを酸素ボンベにして

のまれた波の中を

スイスイと泳ぐだろう

 

 

 

言葉にすることで

わたしの見えなかったココロは

見えるカタチを手に入れるんだ

 

 

世の中

目に見えるものだけが

すべてだとは思わない

 

だけれども

目に見えないものだけが

すべてとも思えない

 

 

だから、

見えないココロを

見える言葉にして

わたしは、わたしを確認していくんだ