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【王国 その2】よしもとばなな「出し惜しみすると、かえって減っていくから。」

【王国 その2 痛み、失われたものの影、そして魔法】よしもとばなな

 

「雫石は、自分の持っているものは、これまでの山奥での変わった暮らしだけだと思っているけど、そんなことはないよ。君は君でいるだけで充分いろいろ起きると思うから、もうどんどん手放したほうがいいんだよ。出し惜しみすると、かえって減っていくから。」

 

 

自分を生きていく中で

どれだけの荷物を抱えているんだろうか?

 

 

荷物というのは、

目に見えるものだけではなく

目に見えないものも含めた荷物。

 

 

どんどん手放していくの。

 

 

 

部屋にあるものたち。

 

クローゼットをあけて

今までに買った服を見る。

 

この白いワンピースは今も着たい?

このオレンジのスカートは?

あの黒いシャツはどう?

 

 

部屋という空間を

埋めているものたち。

 

 

お気に入りのものだったらいいの。

 

囲まれててしあわせなもの。

 

 

 

ただ、

買ったときにはお気に入りだったけど

アップデートされていく自分には

合わなくなったものもある。

 

 

だから、

点検して手放していく。

 

 

 

それは、

心にある空間も一緒。

 

 

あの思い出。

あの出来事。

あの時味わった感情。

 

今も必要?

それともいらない?

 

 

いらないものを

手放していくのと同時にね

 

 

大切だからこそ、

自分独り占めしたいものを

手放して

分かち合っていくことも

していくの。

 

 

 

そう、

出し惜しみはしない。

 

 

 

どんどん出せばいい。

 

 

出せるということは

それだけ

わたしという空間の中に

溜め込まれていたものだから。

 

 

 

出すだけ、

新しい場所が生まれるよ。

 

 

 

出さないと

入ってこない。

 

 

 

出し惜しみは

入ってくることを

阻止してしまう。

 

 

結果的に

めぐって、得られるはずのものも

取りこぼしてしまうことになるから。

 

 

 

どんどん出していく。

どんどん手放していく。

 

 

 

手放した分だけ

身軽になっていくよ。

 

 

 

 

王国〈その2〉痛み、失われたものの影、そして魔法 (新潮文庫)

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