ことばの世界

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本ことば084【神様のボート】江國香織「言葉で心に触られたと感じたら、」

【神様のボート】江國香織

 

「先生っていうものは、だいたい言葉の使い方が上手なんだから」

言葉は危険なのだとママは言う。言葉で心に触られたと感じたら、心の、それまで誰にも触られたことのない場所に触られたと感じてしまったら、それはもう「アウト」なのだそうだ。あたしにはよくわからない。ただ、先生の言葉はとてもわかりやすくあたしの心に届くと思う。

 

 

 

心に届く言葉って

いったい、どんな言葉?

 

 

キレイな言葉を並べても

心に届くわけじゃない。

 

 

 

この前、

自分のフレームを作るワークがあって。

 

真っ黒の画用紙を

自分の好きに切って、描いて

フレームを作るの。

 

そのフレームから

見えた事を

見えたままに書く。

 

そういうワーク。

 

 

参加者さんは

十人十色で

それぞれが、個性的な

その人っぽいフレームを

作りあげていた。

 

 

見えたままに書く。をして

数人ずつでシェアをしたらね。

 

 

ある人の文で

他の人が涙を流してた。

 

 

人を感動させるために書いたものではなくて

ただ、見えたものを書いただけ。

 

一般的に見たら

特別でもなんでもない普通の文。

 

 

だけど、

感動が生まれるのは

心に届く言葉だったから。

 

 

ある人の言葉にした

見えない想いを込めた言葉は

他の人に伝わった。

 

 

 

言葉が伝わるのではなくて

想いが伝わるのだと思った。

 

 

そう。

想いが言葉となり、伝わるんだ。

 

 

神様のボート (新潮文庫)

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