ことばの世界

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読書記録41【吹上奇譚】吉本ばなな

【吹上奇譚】吉本ばなな

 

吹上奇譚 第一話 ミミとこだち

吹上奇譚 第一話 ミミとこだち

 

 

【奇譚】

 

何て読むのか、

本を読み終わってから

やっと調べた。笑

 

奇譚(きたん)

意味:珍しい伝承。不思議な話。

 

たしかに。

不思議な物語だったもの。

 

 

本の帯には

その街では、死者も生き返る。

現実を夢で知る「夢見」。

そして屍人を自在に動かす「屍人使い」。

二つの能力を私は持っている。

 と書いてある。

 

 

 

ミミとこだちが

生きている街。

 

知らないだけで

本当にあるのかもしれない。

あってほしい。

 

別に

ミミにも

こだちにも

直接会いたい!

わけじゃない。

 

 

だけど、

何て言うのかな。

 

こんな風に

生きている彼女たちがいる。

そんな世界もある。

 

と、思うと、

 

わたしが生きている世界も

色々あるよね。

あっていいよね。

 

ってさ

小さな、小さな

手のひらにおさまるくらいの

希望を持てるのです。

 

 

 

わたしの見る夢も

現実の一部なのかもしれない。

 

ミミとこだちが

生きている世界だって

その一部だっていい。

 

 

 

信じたい世界を

お守りにして

そっと胸に秘めておこうと思う。

 

 

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