言葉の世界

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【きっと君は泣く】山本文緒「本当のことを言われて怒るようじゃ、まだ椿も子どもだよ」」

【きっと君は泣く】 山本文緒

 

「返す言葉がないようだね」

くすくす笑って、祖母は煙草をもみ消した。

「ひどーい、おばあちゃん」

「そう思うのは本当のことだからだろ。本当のことを言われて怒るようじゃ、まだ椿も子どもだよ」

 

 

 

図星のことを

言われたときは

素直に「そうなの」と

認められたらどんなに楽か。

 

 

なんか意地張って

違う!と言いたくなるんだけど

本当のことすぎて

怒って否定したくなるか

何にも言えなくなっちゃうんだよね。

 

 

 

人の言葉も

自分が言ってくれた人の体を借りて

言わせたんだ!と

思えるくらいになれたら

受けとり方も違うだろうに。

 

 

まだまだ未熟なわたしは

ちょっとしたことで、

すぐに怒るし、

自分がまだ認めきれていない

本当のことを言われると

違うから。と言いたくて言えないから

黙秘権を酷使するのです。

 

 

 

そんな

意地っ張りな自分も

ちょっとかわいいな。と

思っちゃうからさ。

 

かわいいと思えると

言われたことも

認められてたりするんだよね。

 

 

きっと君は泣く (角川文庫)

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今までの本ことばのまとめはこちら。

 

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