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読書記録35【すべて真夜中の恋人たち】川上未映子

【すべて真夜中の恋人たち】川上未映子

 

すべて真夜中の恋人たち (講談社文庫)
 

 

夜の暗さに

光の粒たちが

美しく踊っているみたいだった。

 

 

 

愛する人にふれたい

そう思うのに

ふれているということは

これ以上は近づくことができない距離を

同時に示していることにもなるから。

 

近づきたいのに

これ以上は近づけない。

と、相手と自分とで

一線をつくってしまう「ふれる」という行為。

 

 

ふれることと

光の粒たちが

私の中では印象的に残っていて。

 

 

光を見せてくれる夜が

なんだか愛おしくなって。

 

 

人は

どこかしらに秘密を抱えている。

 

言いたくないこと

言えないこと

一度言ってしまって、

嘘をつき通すこと

 

 

相手に近づきたくて

近づきたいからこそ

自分を粒にして

在るのにいないような状態で

そばにいたいと思ってしまうような。

 

けど、

実像がないと

やっぱりふれることはできないから。

 

 

自分というものをもちながら

相手に近づいていくしか

ないんだろうなぁ。。。