ことばの世界

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本ことば061【王国その1 アンドロメダ・ハイツ】よしもとばなな「やりたいと思ったときが、時間のある時なんだ」

【王国その1 アンドロメダ・ハイツ】よしもとばなな

 

「大丈夫だよ。やりたいと思ったときが、時間のある時なんだ。そういうのをしなくなったら、時間の奴隷になっちゃうよ。やりたいと思ったときに、ぱっと手を出さないと届かなくなることがあるんだ。・・・・・・それに、どうしてもわからないけれど、今、サボテンが俺と交流してもいいと思っている気がする。うちのリビングにいるところがさっと浮かんできたんだ。そういうときは不思議なもので、どんなに手間がかかっても自然にことが運ぶんだ。時間ってすごいよ。のびたり縮んだり、自由自在で・・・・・・。人間の心がすごいのかもしれないけど。そうやって、新しい試みが浮かんでくるとき、パズルが解けるようにいろいろなことがわかってくるとき、俺はなんとなく、生きているという感じがするんだ。雫石が山で星空を見上げていた時のように。」

 

 

ちょっかん。

 

直感?直観?

 

 

急に、パッと

空から何かが降ってくることがある。

 

 

「ん?どういうこと?」と思うんだけど

お告げにしか思えないような、

来た瞬間に手に入れないと!と思う何か。

 

 

降ってきた時点で

キャッチはできている。

 

後は、それを

採用できるかどうか。

 

 

すぐに採用しなかったら

つかむことのできない、何か。

 

 

今だ!っていう瞬間だから

降ってきているんだもん。

 

 

 

その時は

点で存在していて

意味がわからないことも多い。

 

 

何で?と思うのに

なんかやらなくちゃいけない気持ちになるから。

 

 

 

やってみて

後から振り返ると

点と点がつながっている。

 

 

 

急に行きたくなったカフェや

読まなくちゃ!と読みかけの本を横に置いて新しく読む本。

 

よくわからないまま参加したイベントや

いつもは歩かない道。

 

 

それが伏線となって

どこかに繋がっていってるんだ。

 

 

降ってきたものが

ゴールではなくて

 

ゴールへと連れて行ってくれる

ひとつのアイテム。

 

 

 

パッと浮かんできたことは

わたしは割と信じて動いてしまうけど

それが良い感じなんだな。

 

 

 

王国〈その1〉アンドロメダ・ハイツ (新潮文庫)

王国〈その1〉アンドロメダ・ハイツ (新潮文庫)

 

 

 

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