ことばの世界

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本ことば056【ハゴロモ】よしもとばなな「同じような気持ちでそばにいるだけで、語り合う言葉がないほうがかえって通じ合える」

ハゴロモよしもとばなな

 

「同じような気持ちでそばにいるだけで、語り合う言葉がないほうがかえって通じ合えるということのすばらしさを私はその歳にしてもう知っていたみたい。」

 

 

 

言葉がなくってもいい。

言葉がないほうが通じ合えることがある。

 

 

そばにいてくれるだけでいい。

余計な言葉は何もいらない。

 

そういう時、ある。

ある、ある、ある。

 

 

でも、これは誰でもいいわけじゃない。

 

自分と同じ波長がないと

わかってもらってる感じはしないから。

 

 

 

「わかってるよ」の言葉が嘘っぱちに思ってしまうことがある。

言葉でいうよりも、態度、その存在こそが

「わたしをわかってくれている」と思えることがあるということ。

 

 

 

そばにいてくれるだけで安心できる。

そういう人に出逢えることは、しあわせだ。

 

 

 

わたしは、基本的に言葉数が少ない。

そんなに話さなくていい。

 

それよりも、一緒にいてくれる空気感が重要。

 

 

旦那さんには、この空気感を一番に求めているかもしれない。

 

 

でも、言葉できちんと伝えないとわからないことも知ってるよ。

 

 

でも、でも、でも

言葉がわずらわしくていらないことも知ってるの。

 

 

 

人はどんな時に「想いが通じ合えた」と感じるんだろうね。

 

 

 

ハゴロモ (新潮文庫)

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今までの「本ことば」のまとめはこちら。 

 

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