ことばの世界

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本ことば018【ラリルレ論】野田洋次郎「不確かなものにつける理由なんて大体いくらでも出てくる」

【ラリルレ論】野田洋次郎

 

不確かなものにつける理由なんて大体いくらでも出てくる。

心配性だから、とか。まじめだから、とか。

基本『今』をいつもどこかで『過去』として認識してるからか、とも思った。

あと、なにより記憶で人は生きてると思ってる。

もっと言えば記憶が人を生かしてる、か。意識的であれ、無意識であれ。

大げさな、と思う人がいるかもしれないけどそんなことはない。

記憶がなければ永遠に赤ちゃんだ。

今日もおぎゃー。明日もおぎゃー。

 

 

人って、

何かと「理由」をつけたがる

生き物なのだと思う。

 

自分がした行動に

「意味」を求める。

「説明」したがる。

 

脳で納得したいのだ。

 

脳で考えることは

記憶が頼り。

 

今までの

行動パターンや傾向から

記憶をひきだして

考えるのだろう。

 

 

記憶が

人をつくっている。

 

 

過去にしたことと

今を照らし合わせて

考えてしまう。

 

するとさ

どうしても、

過去との比較になるんだよね。

 

 

過去をこえることが

なんだか難しくなる。

 

 

失敗したあの時と

パターンが似ているから

やめておこう。

 

とかって

過去と今は違うのに

過去の記憶に

ひっぱられてしまったら

もったいないよね。

 

 

 

と、

自分に言い聞かせてます。

 

 

 

どうしてもさ

「理由」がほしくなるのよ。

 

 

無意味に選んだことでも

後付で「理由」をつけたくなるの。

 

 

意味の無いという

空いた部分を

埋めたくなるのです。

 

 

ああ、

記憶は記憶で

自分を形成しているものとして

尊重したい。

 

 

だけど

記憶だけで

生きていきたくはない。

 

 

毎日

自分を更新したい。

 

 

 

意味のない

その部分こそ

空白のままにしておける余裕を

もちたいものです。

 

 

 

 

 

 

ラリルレ論

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