言葉の世界

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【i(アイ)】 西加奈子「この世界にアイは、存在する。」

【i(アイ)】 西加奈子

 

 

「この世界にアイは、存在する。」

 

 

 

 

私はここだ!

海中で、アイは叫んだ。苦しさは限界を超えていた。でも叫んだ。

私はここだ!

アイはここにいる!

両親に、ミナに、ユウに愛されたから私があるのではない。私はずっとあった。ずっとずっとあった。だから、私はここに、今ここにあるのだ。そして、そんな私を、この私を、両親が、ミナが、ユウが愛したのだ。先に私があった。存在した。そして今も。

アイはここにある!

世界には間違いなく、アイが存在する!

誰に否定さえても、やはり自身で信じられない瞬間があっても、それはあるのだ。ずっと。これからも、絶対に存在し続けるのだ。絶対に。

私はここだ!

 

 

 

わたしはここに、

存在していた。

 

ないないない、と

ずっと探していたけど

すでに、ここにいたんだった。

 

 

わたしには

《わたし》の姿が見えなかった。

《わたし》を知らなかった。

《わたし》を見てこなかった。

 

 

誰かに

《わたし》の存在を教えてもらって

わたしがいる。と

人を頼りにわたしがここに存在することを

確認するのではなくて。

 

 

 

わたしが、自分でいると確信できたから

 

だからこそ

「わたしは、ここに存在している。」と

強く言うことができるんだ。

 

 

 

 

唯一無二のわたしがいるから。

ここに存在している《わたし》を

誰かが愛してくれる。

 

 

先に

わたしが在るからこそ

起きていく奇跡のような出来事たち。

 

 

 

《わたし》っているのかな?

そう不安になっても

 

《わたし》がいることを

認めることができるのは

わたし以外にいない。

 

 

 

わたしは、

《わたし》の存在についてもだけど

アイについても

同じだと思った。

 

 

アイ=愛=LOVE

 

 

見えないけど

確かにあるもの。

 

 

あるって

わたしが認めないと

ないと思えてしまうもの。

 

 

 

この世界には

確かに「愛」も存在しているんだ。

 

 

 

あると信じる力。

信じるからこそ

見えるものがあるんだよね

この世界って。

 

 

 

i(アイ)

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