ことばの世界

本から自分を知っていく、そんな場所

いろはの詩(うた)

「る」の詩【るるるんるん】

るるるん るるるん るるるんるん るるるる るんるん るるるるる るるるん るるるん るるるんるん ぐるっと ぐるぐる るるるるる るるるん るるるん るるるんるん るりるら るりるり るるるるる るるるん るるるん るるるんるん るるるん るるるん るるるるる…

「ぬ」の詩【めとぬ】

「め」と「ぬ」 ふたりは双子? それとも兄弟? 「め」はストレート 真っすぐなお兄ちゃん。 「ぬ」は くるっと最後にひとひねりする 癖のある、おとうとくん。 このまま行くようで 一度方向転換。 全部一緒は嫌なんだ。 少しくらい脇道にそれて 探検してか…

「り」の詩【理解】

理解したいな あなたのこと 理解したいな わたしのこと こころは どうしても 目には見えなくて 手で触れることも できなくて だけど こころを 理解したいんだ 理屈じゃなくて 理解したい まるごとのみ込んで 全部を分解していきたい 理由を知りたいんじゃな…

「ち」の詩【ちりちり ちりぬるを】

ちりちりちり ぢりぢりぢり ちりがみ ちりとり ちりぬるを ちりちりちり ぎりぎりぎり チリから ギリシャへ ちりぬるを ちりちりちり きりきりきり 散ります 霧中(きりなか) ちりぬるを

「と」の詩【トマトのときめき】

トマトは となりのトマトに ときめいて ほっぺを赤く そめた。 となりのあの子に 気づいてほしくて おいしくなる魔法を じぶんにかけた。 トマト、トマト おいしくなあれ トマトは どんどん熟して 赤くなる 時がきて トマトは となりのあの子と 収獲された …

「へ」の詩【はひふへ へへへ】

ははは。 ひひひ。 ふふふ。 へへへ。 ほほほ。 は行のみんなは それぞれの笑い方をする。 おいら【へ】は 一番のへそ曲がりの への字の口で 「へへへ」と笑う。 【は】は言ってたな。 「あたいは、歯が見えるくらいに ははは。と口を大きくあけて 笑うんだ…

「ほ」の詩【ほっとするから、ほっといて】

ほっとかれると ほっとする。 わたしの ひとりのじかんを のほほんと すごしていて いいんだって。 ほっとかれると ほっとする。 ちかくにいなくても はなれていても だいじょうぶだ。って ほしょうをされた きぶんになるから。 ほっとかれると ほっとする。…

「に」の詩【2・20・200】

2回目 20回目 200回目 重ねるごとに うまくなっていくんだ 2階 20階 200階 上がるたびに 見える景色は変わるんだ 2人 20人 200人 出会った人の数だけ ものがたりがあるんだ

「は」の詩【ハロー、春】

春。 はばたくことを 待ちわびた 羽ある蝶は 早々と 遥遠くへ飛んでいく。 春。 ハラハラと 風のリズムに合わせて 舞い落ちる花びらたちは ハーモニーを奏でてる。 春。 はっっ!と 眠りから覚めた ハリネズミさんは ハミングしながら 背中のハリを磨きだす…

「ろ」の詩【ロボット ロマンス】

ロボットは ロマンスに あこがれた。 どんなに 心を露出しようとしても 心がないから露出できない。 ロマンスは ドキドキドキと 心のトキメクものがたり。 ロマンティックな ものがたり。 ロミオとジュリエットのような 熱い恋をしてみたい。 路上で抱き合っ…

「い」の詩【今は一瞬。今を生きよう】

「い」は 「今」を「生きる」ことを 教えてくれる。 自分が ここに「居る」ことを。 そして、 ここに存在する「意味」を。 「息」をすることは 外の空気と 自分の体内の空気の 「入れ替え」作業。 「息」を止めたら 死んでしまうから。 「いつも」「いつなん…