ことばの世界

本から自分を知っていく、そんな場所

見えないココロと見える言葉

言葉を書きたくなるとき

言葉を書きたくならないとき

 

両方の波が

わたしのココロの海を

定期的に行ったり来たりしている

 

 

たまに、

言葉を書きたくない波が

おおきな、おおきな津波となって

襲い掛かってくる

 

 

すると、

波にのまれた

わたしのココロは

しばらく行方不明

 

ココロも

波も

おなじ水分だったはずなのに

別々のカタチを探して

右往左往

 

 

息ができなくて

溺れそうになっていく

苦しくなっていく

 

 

 

何か、

たったひとつでも

言葉することができたなら

 

見えないわたしのココロを

言葉にすることができたなら

 

 

わたしは

わたしのココロのカケラを浮輪にして

浮き上がってくることができるのだろう

 

もしくは

ココロのカケラを酸素ボンベにして

のまれた波の中を

スイスイと泳ぐだろう

 

 

 

言葉にすることで

わたしの見えなかったココロは

見えるカタチを手に入れるんだ

 

 

世の中

目に見えるものだけが

すべてだとは思わない

 

だけれども

目に見えないものだけが

すべてとも思えない

 

 

だから、

見えないココロを

見える言葉にして

わたしは、わたしを確認していくんだ

 

10/21 今日買った本たち

自分のために、

やっぱり写真におさめておく。

 

この間に、

買った本は数知れずだけど。

 

いつ買ったか、

知っておきたいと思ったのでね。

 

ということで、

昨日買った本たち。

f:id:kotoba-no-sekai:20171022094823j:image

 

今日のお天気は雨だし

引きこもって本を読みふけりたい!!

と、思ってたら

たくさん購入してました。

 

 

すでに、

昨日即読みした本もありますが。

 

いつ、どの本を読むんだろうなぁ〜

何が書いてあるのかなぁ〜

 

 

ふふふ。

選ぶのも楽しみであります。

 

読書記録16【小森谷くんが決めたこと】中村航

【小森谷くんが決めたこと】中村航 

小森谷くんが決めたこと (小学館文庫)

小森谷くんが決めたこと (小学館文庫)

 

 

どこにでもいそうで

ちょっといない

実話をもとにした

ある男子の半生

 

と、帯に書いてありました。

 

 

小森谷君の成長日記でも読んでいるような

日常をのぞき見しているような

そんな気分。

 

だけど、

人の普通は

自分にはない普通であって

 

自分のことが気になり

人のことが気になる私は

その【普通】を知りたくなるのです。

 

 

たまたまなんだけど、

小森谷くんの誕生日が10月22日。

本を読み終えたのが10月22日。

 

小森谷くんが病気が治り

日常の生き方が変わった

誕生日を迎えたのが29歳。

今のわたしが29歳。

 

 

だから、なんなのだ?

と、突っ込まれたらそこまでだけど

シンクロしてるー!と

一人で興奮していました。

 

 

日常って、

小っちゃなシンクロがあって

それは、宇宙からのサイン。

 

 

今、このタイミングで

読むべき本だったんだ。と

思えることが嬉しい。

(たいてい、どの本にもそう思ってしまう、

 惚れっぽいオンナなのですけどね、私)

 

 

 

どう生きていくかは

自分で決めることができる。

だから、大丈夫。

 

 

私の毎日は、

読みたい本読んで、

いくら本にお金をかけてるのか

わかっていなくて

読み切れてない本は溜まっていくし

読んだ感想を書いて、

何になるのかもわからない。

 

人に届けよう!と

意気込んでた時もあるけれど

そうすると、かっこつけて

書いてて義務感になり、

面白さが減っていき中断する。

 

それでも、

多少ひねくれつつも

真っすぐに生きていきたい。

と、思う。

 

 

惚れっぽくても

情けなくても

なんでもいい。

 

 

くだらないことで

笑っていたいし、

何かに真っすぐに

向かってもいきたい。

 

 

そんな、私は

この感想を

ベッドでゴロゴロしながら

書いている。

 

きちんと出来ずに

だらしない部分もありながらも

やりたいことをしているのは

有り難いと思えたりする。

 

 

【小森谷くんが決めたこと】

彼は、何を決めたのだろう?

 

そして、わたしは

何を決めるのだろう?

 

 

 

 

本ことば042【本当に自分の人生を生きることを考え始めた人たちへ】銀色夏生「イベント、ってなに?」

【本当に自分の人生を生きることを考え始めた人たちへ】 銀色夏生

 

銀色 じゃあさあ。最初っから聞きたいんだけど、イベント、ってなに?

冨田 なんでしょう。渦とか、場とか、そんなイメージです。同じ時に同じ場を共有する機会、みたいな感じですかね。

銀色 うん。

冨田 だからそれは雑誌とかテレビとか、そういう媒体とは違うもの。

   その場を共有する。

   その時間にそこにいる。

   その時間にその場所にいるということを約束して集まった人たちの間で起こる事を共有する場。

 

  

「場を共有する」

「場をつくる」

 

昨日、ちょうどこの事について

彼氏さんと話していた。

 

 

理学療法士の仕事をしていても

講座スタッフをしていても

わたしは「場をつくる」ことを

大事にしている。

 

 

一人で作れるわけではなく

その場にいる人たちとつくる場。

 

 

だけれども

準備しておくことで

自分の状態を整えておくことで

場を過ごしやすくすることができる。

 

 

 

どんな場をつくりたいかを

先に自分がイメージして

できる準備をしておくこと。

 

 

準備9割なのだ。

 

 

そして、

準備をきちんとしたからこそ

 

後はその場で起きることを

即興的に楽しんでつくっていくことができる。

 

 

 

同じ場は二度としてない。

だからこそ、

一度の「場」を大切にしたいし

来てよかった。

また来たい。

と思ってもらえるように

していきたいと思うんだな。

 

 

 

 

 

 

読書記録15【アナログ】ビートたけし

【アナログ】ビートたけし

 

アナログ

アナログ

 

 

デジタル化されていく社会で

アナログは古臭く、

いつまでもデジタル化しないものは

古臭く思えるかもしれない。

 

それでも、

わたしはアナログが好きだ。

 

 

いうなれば、

スマホだって

持たなくてよいなら

持ちたくない。

 

いつでも連絡が来て

連絡がとれてしまう

便利な道具は、

便利をこえて煩わしくなる。

 

 

メールを送ったら

すぐに見てもらうのが当然かのように

待ち合わせに遅れるならば

とりあえずメールで連絡をいれておけば

大丈夫な関係。

 

次に会う約束だって

後から電話やメールでやりとりをしたら

どうにかなるし、

直前のキャンセルだってできる。

 

 

 

だから、【アナログ】の、

ふたりの関係には憧れた。

 

 

木曜日に「ピアノ」で会う。

来なかったら、相手には来れない事情があったと解釈する。

互いに連絡先は知らない。

 

 

あの場所に行かないと会えない。

遅くなる、も

行けなくなった、も

連絡できないから。

 

簡単に約束を破れない。

 

 

 

アナログだからこそ、

ずっと待つ。

連絡が来るまで待つ。

 

 

いいな、って思うの。

 

 

血が通っている感じがするから。

 

 

 

男3人の友情もいいな。

アホで、純で、くだらない。

血が通っている暑さがある。

 

 

デジタルな社会だからこそ、

アナログが際立つ。

 

 

アナログだけでは

この世を生きていけない。

デジタルの恩恵も受けているから。

 

だからといって、

デジタルのみにも染まれない。

 

 

両方の良さを

折り合いをつけて

自分にとってのちょうどよいを

調整していくんですね。

 

本ことば041【異性】角田光代 穂村弘「なんとなく気づいたら好きになっていたり、つきあっていたり、するのだ。」

【異性】 角田光代 穂村弘

 

でも考えてみるに、穂村さんが書かれていたように、本当は理由なんかない。なんとなく気づいたら好きになっていたり、つきあっていたり、するのだ。だから男性は私の執拗な質問に答えられない。

そこに理由が欲しい、というのは、つまり、物語が必要なんだと思う。自分がそこに含まれてる、と実感できる物語。そうして女性の場合は、物語という方法がいちばん納得しやすいのではないか。

 

 

好きになるのに、

理由なんていらない。

 

いつ、恋に落ちたかなんて

落ちた瞬間なんてわからない。

 

 

いつのまにか

好きになっているんだもん。

 

 

 

聞かれても困る。

説明なんてできようもない。

 

 

 

でも、

【物語】が必要というのは

なんとなくだけど、ピンときた。

 

 

じぶんが彼に

もしものもしもだけど

「わたしのこと、どうして好きになったの?」

と、

聞く機会があるのならば。

 

 

その答えに

物語がほしいと思ったから。

 

 

 

ただ単に

「笑顔がかわいい」とか

「料理が上手」とか

「元気いっぱいなところ」とか

 

(↑あくまで、わたしが自分にたいする理想を

書いただけであります。笑)

 

 

言われたとことで、

 

 

「その条件が合う子だったら、

 他の子でもいいわけ?」と

 

どこかでひねくれて思うんだ。

 

 

 

 

同じ理由だとしても

わたしだけの物語が欲しい。

 

 

 

学校の帰りが一緒になって

話しながら歩いていた時、

じぶんの話で笑っている顔をみて

その笑顔がかわいいと思った。とかね。

 

 

 

わたしである理由がほしいんだ。

 

 

 

 

わたしと彼だけしか知らない

ふたりだけの物語。

 

 

その物語を語ってもらえたら

ドキドキしちゃうじぶんがいる気がした。

 

 

 

異性 (河出文庫)

異性 (河出文庫)

 

 

 

本ことば040【きいろいゾウ】西加奈子「必要なもの   」

きいろいゾウ】  西加奈子

 

必要なもの

 

・朝食のトマトと岩塩

・そば殻の枕

・お香「ピーターパン」のにおい

・・・・

・欠け始めた月

 

 

 

ぼくのつま

 

 

 

最初と最後の違いは、

【わたしのつま】がそこに入っているか、どうか。

 

 

入るにいたった物語が

その間の450ページ以上につまっている。

 

 

気持ちが満たされた。

西加奈子さんの世界観が好き。

 

 

どの登場人物も愛おしくなって

みんなに恋をしてしまう。

 

 

 

ムコとツマの関係に

自分と彼を照らし合わせる。

 

 

あぁ、この人と一緒にいたいな。

この人だから好きなんだな。

 

 

その好き、

もといえば「愛してる」を確認するために

一度、心がはなれることもある。

 

 

離れたから、わかる。

「やっぱり、この人だった」

っていうあの感覚。

 

 

わたしは、

何度味わったことだろう。笑

 

 

むしろ、

その感覚を味わうために

何度も離れては、戻っていたのではないかと

思ってしまうくらいに。

 

いや、何度もやる必要はないんです。

 

 

きっと、わたしは

大事なものをすぐに見失ってしまうから

何度も、何度も繰り返しては

そのたびに思い出すことをしていたんだね。

 

 

あったかい関係、

わたしとあなただからこそ

創り上げることのできる空間。

 

 

「この人がいないと生きていけない!」

っていう依存とは違う、

 

「この人がわたしには必要」という感覚。

 

 

ムコさんの

「必要なもの」に入っていた

・朝食のトマトと岩塩

・そば殻の枕

・お香「ピーターパン」のにおい

・・・・

・欠け始めた月

 

 

などのものたちのように、

 

ツマは

日常に彩りを加えてくれる、

自分を立ち返らせてくれる

そんな存在なんだろうな。

 

 

 

 

きいろいゾウ (小学館文庫)

きいろいゾウ (小学館文庫)